リスクを恐れる・恐れない
リスクとは、『ハザード×確率』といわれています。「ハザード」というのは有害事象のことであり、いわゆる「最悪のケース」と呼ばれる状況です。
また、リスクには【行うリスク】と【行わないリスク】があります。
そのため、ひとつの行動を取ったときに、あるリスクを取ったという表現はできますが、そのリスクを取ったことの本当の意味を知るには、実はその行動をとるまでに【行うリスク】と【行わないリスク】を全て評価している必要があります。
とは言うものの、難しいもので、リスクには【わかりやすいリスク】と【そうでないリスク】があります。そうでないリスクというのは一般的にいう「予想外」もしくは「想定外」の事象のことです。
この遺伝子検査でも採用されている「CHRNA4」という遺伝子でこの「リスク管理能力」がわかるのです。
この「CHRNA4」は【わかりやすいリスク】に対する反応性を見るものですが、【そうでないリスク】をどれだけ想定内に入れられるかは、ご自身のまた別の能力ともいえます。
その意味で、リスクを取りやすい判定が出た人は、想定外のリスクをできるだけ取り込めるように鍛錬したほうが良いのかもしれません。
長い人生の中でリスクはつきものです。しかし、だからこそ楽しい人生といえるのではないでしょうか。リスクに打ち勝った時に、人は大きな成長を果たします。
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つづく
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